台湾の陳明通国家安全局長は,3月24日,立法院外交国防委員会での質問に答弁し,「中国が2024年2月の蔡英文総統の任期までに台湾を攻撃するとは考えにくく,任期中に中台関係に問題が起きることはない」との見通しを明らかにした。
また,陳局長は,「中国共産党にとって,今年最も大事なのは第20回党大会であり,全てに国内の安定維持が優先する。しかも中国国内でコロナ拡散が続いている」と指摘した上で,「総合的に判断するなら,蔡総統の任期中に問題は起きない」と強調した。
さらに,陳局長は「ウクライナ侵攻は台湾に大きな啓発を与えた。中国が安易に戦争を起こすことはないだろうが,戦争の正当性を考えるだろう。北京が動けば必ず全面的なものになるため,台湾は以前より多くの準備をし,警戒心を持つ必要がある」と述べた。