金. 9月 20th, 2024

今、台中市で一番人気のスポットはスイーツ専門店の「宮原眼科」です。店の中はとてもおしゃれなデザインで、ガイドブックでもよく紹介されています。

実は日本統治時代は本当に眼科だったのです。

1927年に日本人眼科医の宮原武雄が台中駅の近くに綺麗なレンガ造りの病院を建てました。終戦後、宮原医師が日本に引き揚げたため、病院は政府が所有することになり、「台中市衛生院」になりました。

しかし、病院の機能が他の場所に移転された後は、台風や1999年の大地震などの被害を受けて損壊し、誰も使用しない廃墟になっていました。

その後、パイナップルケーキなどを作る「日出」という企業グループが、ここを大きく改装してスイーツ専門店としてオープンしました。

日本統治時代の様子を残したまま、地震がきても倒れないようにしっかりと工事をして、店内を大きくリノベーションしておしゃれな店になりました。

宮原眼科の内観

レンガと照明でレトロな雰囲気がでていてとても素敵です。広い店内は天井から光が差し込んでいてとても明るく、豪華なシャンデリアもあります。図書館をイメージさせる天井まで続く本棚は、まるでハリーポッターの映画の世界のようです。

宮原眼科は、チーズケーキやアイスクリームで有名になりました。店の外にはいつも豪華なアイスクリームを買う人の行列ができています。

様々な種類があるアイスクリーム

入口の床には、蟻が10匹描かれています。どういう意味かわかりますか? 「来てくれてありがとう」という意味です。蟻が10匹でありがとうですね。嘘だと思ったら蟻の数を数えてみてください。

10匹の蟻

執筆:徐啓祥(台湾人ガイド)