火. 11月 26th, 2024

中国国務院台湾事務弁公室は,8月10日,22年ぶりに台湾白書を発表した。

「台湾問題と新時代の中国統一事業」と題した白書は,「世界には一つの中国しかない」と改めて強調し,「民進党政権の台湾独立の動き」や「外部勢力による『台湾を使って中国を制する』動き」を「中華民族の偉大な復興への障害になる」と強く批判した。

一方で,「最大の誠意と努力で『1国2制度』による両岸統一を実現する」として,「非平和的な手段はやむを得ない状況下での最後の手段である」と強調した。

中国は,1993年と2000年にも台湾白書を刊行しており,いずれも「台湾が独自の軍を持つことを容認し,中国は台湾に軍や行政官を派遣しない」としていたが,今回の白書からはそうした約束が消えた。