迪化街は台湾一の漢方、乾物、布問屋街として賑わっています。
迪化街の中にある永楽市場は布の問屋街で、1950年代より台湾の布取引の中心地となってきました。
永楽市場の隣にはパワースポット「霞海城隍廟」があります。
霞海城隍廟は、恋愛の神様である「月下老人」が祀られていて、恋愛成就にご利益があると言われています。
地元の人だけでなく、日本人観光客にも人気のスポットです。
縁結びで有名なこの廟ですが、未婚の方だけでなく、結婚されている方にもご利益があります。
迪化街は一年中賑わっていますが、特に旧正月の前には「年貨」を買い求める人で埋め尽くされます。
「年貨大街」は日本統治時代の「歳の市」から始まり、主に旧正月前に開催される特別歳市で、人々が一度にさまざまな正月用品を手に入れることができるようになっています。
通常、「年貨大街」は旧暦12月下旬から旧正月の前日(大晦日)まで続きます。
「年貨用品」とは、旧正月のための食品を指し、瓜の実、飴、そして囲炉用のアワビ、ふかひれ、魚、肉、しゃぶしゃぶなどが含まれます。
中国語では魚が余と同じ発音であるため、「年年有余(魚)」(毎年良い収穫がある)という言葉から転じて、「魚」は吉祥物として正月によく食べられます。
また「髪菜」という植物は発音がお金持ちになるという意味の發財と似ているため、こちらも縁起物として食されます。
正月用品で豊かな囲炉の宴を開き、一年間一生懸命働いてようやく一家団欒の時間を迎え、お祝いに来た親戚たちを慰め、新年を祝うことは台湾人にとって非常に大切な行事です。
執筆:徐啓祥(台湾人ガイド)