クルーズ船「愛之船」が毎日往来しているため、昼間は高雄の景観、夜はイルミネーションが楽しめます。
愛河を下り、高雄港に近づくと左側に漢神百貨店を中心とした新興のファッションエリアが見えてきます。
国際クルーズ船のターミナルの高雄港旅運センターは、3D曲面の外観にクジラのような流線の外形に設計されており、メインタワーは15階の高さで、まるで巨大な遊覧船のような形をしています。
また、右側にはサンゴ礁のようなユニークな形をした6,000人を収容できる高雄流行音楽センターがあります。その対岸にはコンテナーアート芸術節の様々なコンテナ造形があります。
更に河を下ると、古い倉庫街をリノベーションして作られたアートスペースの駁二芸術特区(The Pier2 Art Center)があります。
ここはアートを表現する場所として学生や芸術家に開放されています。両サイドの倉庫街は台湾初の水平旋回橋「大港橋」でつないでいます。
駁二芸術特区は、台湾を代表するカルチャースポットの一つとなっていて、その中心が駁二倉庫群です。
アートギャラリーやショップ、飲食店が集まっているほか、一年を通して様々な展覧会が開かれていて、高雄市でも人気のエリアとなっています。
今年のランタンフェスティバルでは、10年ぶりに2羽の黄色いアヒルが愛河湾に現れて観光客を楽しませました。
愛河をクルーズ船で下っていくと、ストリートアートが集結した芸術地区や様々な船舶が停泊する国際的な高雄港など、高雄市の洗練された現代文化やクラシックな文化が融合した様子を楽しむことができます。エネルギッシュに発展していく高雄の景色は、見る人に感動をもたらしてくれるのです。
執筆:徐啓祥(台湾人ガイド)