火. 11月 26th, 2024

延平郡王祠は、オランダから台湾を取り戻した英雄鄭成功を祭った廟です。

鄭成功は延平郡王とも呼ばれていることから、このような名前がつきました。

道路に面したところに馬に乗った鄭成功の像があります。この像は、2008年に中国福建省の海沿いにある泉州市の鄭成功学術研究会から贈られたもので、泉州で採れる数が少ない貴重な花崗岩でできています。堂々とした姿でまるで台南の町を見守るように前を向いています。

鄭成功の像

この延平郡王祠は、1662年に鄭成功が亡くなったときに、住民が彼の功績を称えて「開山王廟」という小さな廟を建てたのが始まりです。

その後、1875年に清朝政府によって中国南部の福州式の建物に建替えられ、「延平郡王祠」と名付けられました。

日本統治時代の1896年には、名前も日本式に「開山神社」に変更されました。

開山神社時代のお神輿

第二次世界大戦後、蒋介石によって中国北部の建築様式に改装され、再び「延平郡王祠」や「開山王廟」と呼ばれるようになりました。

所在地:台湾台南市中西区開山路

執筆:徐啓祥(台湾人ガイド)