火. 11月 26th, 2024

今回は、インスタ映えするスポットとして有名な彩虹眷村(台中市)へご案内します。

日本のガイドブックなどでは、「虹の村」や、レインボービレッジ(Rainbow Village)などとも紹介されています。

 

彩虹眷村の「彩虹」とは虹のことです。では「眷村」とはどんな村のことでしょうか?

このような村は日本統治時代にはありませんでした。

戦後、中国の国共内戦に負けて、国民党の軍人とその家族など100万人以上が台湾にやってきました。しかし、住むところがありません。

そこで蒋介石の指示で、戦時中に日本人が住んでいた空家や、広い空き地にバラックを建てて住むことになりました。このような軍人とその家族が住んでいる場所を眷村と呼びます。

眷村は台湾の至るところにあります。

この彩虹眷村は、2008年に再開発のため取り壊されることが決まりましたが、この村に住む黄永阜という一人のおじいさんが、家の壁などに絵を描き始めました。

絵はどんどん広がっていき、カラフルで楽しい場所があるとの噂が広まり、絵を見るために大勢の人が来るようになり、日本のテレビでも紹介されるほど有名になりました。

虹のようにきれいな軍人村ということで、彩虹眷村、レインボービレッジと呼ばれるようになりました。

世界中で有名になったので再開発は中止となり、彩虹眷村は観光地として保存されることになりました。

所在地:台中市南屯区春安路56巷

 

執筆:徐啓祥