ドイツの公共放送「ドイチェ・ベレ」は,6月18日,中国の「非戦争軍事行動」についての有識者の見方が分かれていると報じた。
習近平国家主席は,自身の誕生日である6月15日,非戦争状態における軍隊の軍事行動に関する「要綱」(試行版)に署名した。
現在のところ,具体的な内容は公表されていないが,中国国営メディアによると,6章59条で構成され,軍事力の運用方式を刷新し,新時代の軍隊の使命と任務の遂行に重要な意義を持つという。
中国の視点で見れば,中国に属する台湾への侵攻は「国家の主権を確保するための行動」であり,「非戦争軍事行動」という言い方によって,台湾侵攻は戦争ではなく,国内の争いとの位置づけになるとの意見がある。
他方,要綱が台湾と関係があるとするのはこじつけであり,あくまで,中国国内の治安維持を目的としているとの意見もあり,見方が分かれている。