台湾紙「自由時報」は,6月6日,中国の著名な女性エコノミスト,陳文玲が先月30日に開かれた中国人民大学重陽金融研究院主催の討論会において,「台湾を統一し,台湾積体電路製造(TSMC)を奪い取らなければならない」と主張していたと報じた。
中国のシンクタンク国際経済交流センターに所属する陳は,「西側各国が対ロシア制裁と同様,中国にも壊滅的な制裁を行おうとしている状況下では,絶対に台湾を回収する必要がある。特にサプライチェーンに関しては,本来中国に属すべきTSMCを中国の手中に収めなければならない。TSMCは,米国に6工場を建設しているが,米国への移転目標全てを実現させてはならない」と訴えた。
また,陳は,ロシアのウクライナ侵攻に関しても,「堂々とロシアを支援し,『一帯一路』とプーチン大統領の提唱している欧亜大同盟を通じて,シルクロード経済ベルトとエネルギー安全ベルトを形成しよう」などと呼びかけた。