台湾総統府によると,超党派の国会議員連盟「日華議員懇談会」が3月22日に都内で開いた総会後,安倍晋三元総理と蔡英文総統がオンラインで会談した。
両者は,台湾の「環太平洋経済連携協定(TPP)」加入,ウクライナ情勢および「自由で開かれたインド太平洋戦略」などについて意見交換した。
TPP加入に関して,蔡総統は,台湾が2月21日に福島県など五つの県産食品に対する輸入規制を緩和したことに触れ,「国際基準を受入れ,難しい貿易課題に向き合い,解決する台湾の決意を示した」と強調した上で,台湾のTPP加入実現に向けた日本の支援を呼びかけた。
また,ウクライナ情勢に関連して,日本が様々な国際的な会合等で台湾海峡の平和と安定の重要性を強調してきたことに謝意を示した。
安倍元総理は,会談の最後に,将来的な台湾訪問の希望を示した。これに対して,蔡総統は,歓迎の意を表明した。