台湾では至る所に道教の神様を祀った廟が建っています。
台湾で最も広く信奉され、最も親しまれている道教の神様は媽祖です。媽祖は、航海や漁業の守護神として中国沿海部を中心に信仰されている女神です。
明から清の時代に、中国南部の沿海部から台湾へ渡って来た人々は、航海の安全を媽祖神に祈り、無事に台湾へたどり着けた事に感謝して移住地の各地に媽祖廟を建立しました。
東海岸で最大の漁業基地である蘇澳の南方澳漁港には、進安宮と南天宮という二つの絢爛豪華な媽祖廟が建てられています。
廟の中には、贅の限りを尽くした豪華な媽祖神が祀られており、漁業者の絶大な信仰を集めております。
進安宮に祀られている媽祖は桃色珊瑚で作られています。
南天宮は三楼建の廟で、一楼は普通の媽祖ですが、二楼は翡翠で作られた媽祖、三楼は黄金に輝く媽祖が祀られています。
桃色珊瑚で作られた進安宮の媽祖は、実に穏やかな柔和な表情をしており、私はすっかり魅了されてしまいました。
2023年4月22日 台湾大好きおじさん