木. 9月 19th, 2024

中国語のコーチング等を行っている陳さんへのインタビュー後半は、ご家族や出産についてお話を伺いました。

 

- ご結婚されていると聞きましたが、現在一緒に生活されているご家族について、お話を伺ってもよろしいでしょうか?

「一緒に生活している家族は夫、娘、私の3人です。夫は大学時代の同級生で、福岡県出身の日本人です。大学時代から付き合って結婚しました。娘は現在、生後6か月です。」

 

- 日本と台湾では出産に対する考え方の違いなどはありますか?

「私は日本の産婦人科で出産しました。出産は本当に大変でした。陣痛は想像を絶する痛みでした。特に陣痛中は腰が痛すぎて、ポッキーのように折れるような感覚になりました。出産に対する日本と台湾の大きな違いは、産後ケアの考え方にあると感じます。台湾では、産後ケアは一般的です。更年期への影響がでるおそれがあるため産後1か月間は母体をいたわる必要があるとの考えが浸透しています。それなりの金額はしますが、産後ケアセンターを選択する人も多くいます。一方、日本では産後の身体をいたわるという考えが台湾ほど根付いていないように感じます。女性にとって産後はとても大事な時期なので、日本での理解が深まれば良いなと思っています。」

- お仕事をされながらの育児は大変ではないですか?

「産後直後は実母と義母、交互に手伝いに来てもらっていました。大変ありがたいことでしたが、産後はホルモンバランスが崩れているため、親と意見が合わずにイライラすることもありました。また、夜になっても子供がなかなか寝ない日も多くありました。出産した多くの女性が経験することだと思いますが、子供がどれほど可愛かったとしても、子供に手を取られて、やりたいことができずに途切れ途切れになってしまい、焦りやモヤモヤが募ることもありました。しかし、夫が積極的に育児に参加してくれるので助かっています。」

- 最後にメッセージをお願いします。

「周りからは「日本で生まれ育ったから、もう日本人だよね」と言われることがありますが、私自身、日本人の夫と一緒に生活するようになって初めて知った日本の文化や風習が幾つもあります。私は台湾人としての誇りを持って、日本で生活をしています。中国語のコーチングやレッスンもそうですが、日本に住む台湾人として日本と台湾の架け橋となって貢献できればと考えています。」