今回は台湾の夜市へご案内いたします。
夜市とはナイトマーケットのことです。
その名前のとおり夕方から夜にかけて営業しています。ガイドブックでも必ず紹介されています。
夜市では、ご当地グルメや有名なB級グルメがたくさん揃っているほか、洋服や雑貨も売っています。輪投げや射的などのゲームもあり、まるで日本のお祭りや縁日のような雰囲気です。
物価が安く食べ歩きしながら買い物も楽しめるので、夜中まで多くの人でにぎわっています。
夜市というと屋台を想像するお客様が多いのですが、屋台のほかに夜営業している食堂や店も含めて夜市と呼んでいます。
臭豆腐
夜市を歩いていると、遠くからニンニクのにおいが漂ってくることがあります。これは臭豆腐という夜市で有名な食べ物です。
漢字で「臭い豆腐」と書きます。見ただけで臭ってきそうですね。
臭いがとても強烈なので近づきたくないというお客様も多いのですが、食べてみると思ったより臭くなく意外とおいしいですよ。外はカリカリ中はフワフワで、日本の揚げ出し豆腐のような食感です。
作り方は、豆腐を納豆菌と一緒に一晩漬けこんで発酵させてから、鍋に入れて油で揚げます。四角く食べやすい大きさに切って台湾風のキムチと一緒に食べます。
台湾人は、この匂いをかぐとつい食べたくなってしまうほど、味わい深い食べ物です。
外国人観光客の中には、台湾に来ると必ず臭豆腐を食べるという人もいるほど、食べ慣れるとやみつきになる味です。
大腸包小腸
これはもち米の腸詰めと臺灣風ソーセージを組み合わせた屋台料理です。
「大腸」とはもち米の腸詰めのことで、もち米と落花生を炒めて、豚の大腸に詰めて棒状にした食べ物です。
「小腸」とは臺灣風ソーセージのことで、豚のひき肉を豚の小腸に詰めた肉製品です。
作り方はもち米の腸詰めをお湯で煮てから、真ん中を切り開き、焼きソーセージを挟み、そこにたれを塗って出来上がりです。
執筆:徐啓祥(台湾人ガイド)