木. 9月 19th, 2024

中国農業大学人文・発展学部の葉敬忠学部長は6月21日の卒業式で「権力に包囲されても自己を見失わず、信善美の光を消してはならない」とする講和を行った。

講和全文は、大学HPに掲載されて、中国メディアで転載されたが、23日までに全て削除された模様。米メディア「ラジオ・フリー・アジア」が26日に報じた。

葉学部長は講和の中で「ネット暴力、狭隘な民族主義を振りかざす有名な学者、芸能ニュースしか取り上げない主流メディア、嘘に満ちた統計データ」といった社会問題を列挙したうえで、「権力に包囲された生活に慣れてしまうと自分を見失ってしまう。覚醒しつづけなさい」と卒業生を激励した。

学部長はこのほか、政府が各地で進めていた「退耕還林(耕地をやめて樹林に)」が一転して、「退林還耕(樹林をやめて耕地に)」に変わるなど一貫しない政策を批判して、データ改ざんなどが横行していることを具体例を挙げて指摘した。