在米中国語メディア「多維新聞」は,3月22日,「秦剛駐米中国大使が20日,米CBSテレビのニュース番組『フェイス・ザ・ネーション』に出演し,インタビューに答えた」と報じた。
秦剛大使は,番組司会者の「バイデン米大統領は中国に対し,ロシアには一切支援すべきではないと表明したが,それでも資金や武器の供与をするのか」との質問に対し,「中国がロシアに軍事援助しているとの憶測は,フェイクニュースだ」と反論し,「我々は戦争に反対しており,危機緩和に尽力している」と発言した。
また,司会者の「なぜ,中国はロシアの侵攻を非難しないのか」との質問に対しては,秦大使は「批判しても問題は解決しない」と答えた。
しかし,「多維新聞」は,司会者の厳しい質問に対して,秦大使が返答に窮する場面が見られたことについて,「大使の態度は,中国が米国に対応する際に示す,米国と争う気はないという低姿勢に沿ったものだったが,司会者の強い姿勢に押され気味だった」と指摘した。中国のネット上では,「大使は取材を受けるべきではなかった」などと批判の声が出ている。