2025年3回目のインタビューは、2025年台湾在日福岡留学生会副会長を務めるRさんに学業や日本での生活についてお話をお伺いしました。
本日は、よろしくお願いいたします。はじめに学校で専攻している分野について教えてください。
私は、九州大学歯学部口腔機能解析学の博士課程2年で、味覚とがんの関係をテーマに研究しています。
この研究テーマを選んだきっかけをお伺いしてもよろしいですか。
はい。味覚には、甘味、酸味、塩味、苦味、うま味の5つあり、私はその中の甘味と酸味について研究しています。味覚とがんを掛け合わせた研究をしようと思ったきっかけは、がんに関する研究が少ないこと、そして5つの基本味の中で酸味の研究は他の味覚に比べて少ないことから、両方を掛け合わせた研究をしようと思いました。ちなみに甘味については、私が個人的に甘いものが好きなので研究しています(笑)
Rさんはなぜ歯学を学びたいと思ったのですか。
元々、動物が好きなので獣医師を目指していましたがうまくいかなかったため、歯科医師である叔父の影響を受けて、歯学部を目指すことにしました。そのことを叔父に伝えたところ、叔父から「台湾は歯科医師が飽和状態のため、歯科医師になるのであれば人口が多くてレベルの高い中国の大学に行った方が良い。」という助言を受けて、挑戦したくなり、四川大学の歯学部に入学しました。
チャレンジ精神が旺盛ですね。Rさんが日本に留学した経緯についてお伺いしてもよろしいですか。
はい。中国で就職するためには大学院進学が必須でしたが、私が中国での生活に馴染めなかったため、卒業後、すぐに台湾に帰りました。しかし、台湾では、中国で取得した医療や教育関係の卒業資格は認められません。そのため、台湾での就職活動が難しく、日本の大学院に進学することを決めました。
Rさんが九州大学を選んだ理由をお伺いしてもよろしいですか。
九州大学には、日本の大学の中でも味覚研究を行う有名な研究室があったため選びました。都内の大学にも味覚研究で有名な研究室はありますが、私は人が多いところが苦手なので福岡県にしました(笑)
実際に福岡県に住んでみていかがですか。
観光客は多いですが、東京都や京都府に比べると少なく、人が親切なので住みやすいです。また、私が住む中洲川端駅周辺は、箱崎線や七隈線の駅も近いため、アクセスが良いのが気に入っています。
それは良かったです。逆に福岡県の生活で不便なところや改善してほしいところはありますか。
地下鉄のエアコンの温度が高いことです(笑)人が少ない線だと、エアコンがついていないときもあるので暑いです!
あと、夜中のバイクやパトカーのサイレンの音がうるさいですね(笑)中洲川端駅周辺は人が多いので仕方がないと思いますが、改善してほしいと思います。
夜の騒音は、耳栓するとストレス軽減しますよ。Rさんは、日本での休日はどのように過ごしていますか。趣味があれば教えてください。
私は、御朱印を集めることが好きで、家に御朱印帳が4冊あります。高校生の頃、神社やお寺に興味を持ったことがきっかけで日本を好きになり、高校卒業後、友人と2人で初めて日本に行きました。日本旅行を通して、御朱印を集めることにはまり、これまでに関西地方には3、4回ほど行きました。福岡県は旅行で来たことはありませんが、住んでいる今、県内の神社やお寺を巡って御朱印を集めています。

インタビュー#11‐②に続く