米外交専門誌「The Diplomat」は3月9日,ミクロネシア連邦が今年2月台湾当局者と会談を行い,台湾が5000万ドル(約67億円)の援助を提供する見返りに中国との国交を破棄し台湾と国交を樹立することについて協議したと報じた。
台湾の呉釗燮外交部長は台湾立法院の答弁において事実と一致しない部分があるとしつつも,ミクロネシア連邦のデービッド・パニュエロ大統領と意見交換したことを認めた。
中国は太平洋地域への影響力拡大を目指しており,同地域をめぐって米中の緊張が高まっている。
中国は昨年太平洋の島しょ国10か国と安全保障・貿易協定を結ぼうとしたが,パニュエロ大統領は中国批判の急先鋒であった。