火. 11月 26th, 2024

今回は2024年台湾在日福岡留学生会の役員を務める張士鵬さんに学業や日本での生活について、お話を伺いました。

お名前と留学先の大学及び専攻を教えてください。

私は九州大学大学院工学研究院で機械工学を専攻する張士鵬と申します。現在修士課程の1年生です。

具体的にはどのようなことを学んでいますか。

私は、機械工学の中でも熱工学を専攻しています。熱工学は、熱エネルギーを利用する方法や利用方法の原理と技術を扱う工学の一分野です。熱工学では、熱効率、エントロピー、エクセルギーを評価の方法として、熱サイクル、熱エネルギーからのエネルギー変換、蒸気、伝導、燃焼などを扱います。熱力学や流体力学、材料力学などを基礎とします。そうした中で私は、鋼板製造プロセスにおいて重要な冷却技術の研究を行っています。具体的には鉄鋼の高温面に衝突する微小な液滴の蒸発過程に注目し、冷却対象の表面性状や液滴の径や衝突速度が蒸発過程に及ぼす影響の把握に取り組んでいます。私は肉眼で実験結果を確認できることが熱工学の面白さの一つだと思います。

九州大学を選んだ理由を教えてください。

台湾では高校2年生に上がる前に文系、理系、バイオ(医学)の3分野から進路を決めます。私は数学と物理が好きでしたので、迷わずに理系を選択し、台湾の大学の機械工学部に進学しました。そうした中、私は幼少期から家族で日本に旅行する機会が多く、日本が好きだったので、日本の大学への留学を希望し、九州大学を選択しました。昨年7月に台湾の大学を卒業して、9月に研究生として九州大学に留学し、今春から大学院生となりました。

日本語をどこで勉強したのですか。

台湾では6月が卒業シーズンで、入学時期は9月となっています。私は高校を卒業後、大学に入学するまでの、日本では夏休みに当たる期間に独学で日本語の勉強を始めました。台湾の大学では日本のアニメや文化にハマり、4年間、継続して日本語を勉強しました。日本のアニメは、最初に鬼滅の刃を見て好きになり、ファーストガンダムと呼ばれる機動戦士ガンダムなどが好きで見ています。日本のアニメを見る際には音源は日本語で、字幕を中国語にして日本語の勉強をしていました。しかし、独学のため会話はそれほど上手ではありません。

台湾在日福岡留学生会での役割や就任した理由を教えてください。

台湾留学生会での私の担当はイベントの企画です。基本的には従来の留学生が実施していたイベントを踏襲するほか、新たなイベントを企画しています。具体的には留学生の親睦を図るためBBQ大会の開催や門司で開かれる関門海峡花火大会(8月13日)の見学を計画しています。

最初は会長から誘われて役員に就任しました。留学生会に入る大きなメリットは、同じ国の人と一緒に日本の祭りなどの文化を体験できることだと思います。加えて、活動自体が面白いことや、種々のイベント参加を通じて日本人やほかの国の人と交流できることも貴重な経験だと思います。

福岡の印象を教えてください。

私は九州大学伊都キャンパス近くに住んでいますが、周辺はかなり田舎です笑。自宅周辺にスーパーマーケットやコンビニエンスストアがないので、買い物をするのが不便です。また、最寄りのJR駅までバスで20分かかり運賃も高いため、もう少し運賃が下がってほしいと思います。

後半に続く