米国営メディア「ボイスオブアメリカ」は7月8日、台湾が7月後半に予定している「漢光」軍事演習を控えるなか、中国メディアが台湾に対する虚偽宣伝を行っていると報じた。
中国メディアは、「演習は蔡英文(総統)が逃走するためのリハーサルで、米国人の退避を支援するものだ」などと虚偽の宣伝を繰り広げている。
中国の国営メディアやSNSには5月以降、台湾や米軍の活動に関する同様の虚偽情報が多数書き込まれており、台湾の治安機関関係者は台湾世論の同様を図る中国の「認知戦」の一環と指摘する。
台湾国家安全局が今年上半期に収集した虚偽情報は1800件に上り、昨年同期の1400件を上回った。
来年1月の総統選挙を控え、今年下半期は更に多くの虚偽情報が流される見通しで、戦争の脅威をあおるほか、台湾と友好国の協力関係の分断を図ろうとするとみられる。